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顧問税理士の役割

  • 文責:代表 税理士 西尾有司
  • 最終更新日:2022年9月27日

1 顧問税理士とは

顧問税理士は、一定期間の顧問契約を締結した税理士のことを言います。

1年間の契約で、期間経過後は更新制になっていることが多いものと思います。

もっとも、一口に顧問契約と言っても、顧問税理士がどのような役割を果たしてくれるか、イメージがわきにくいと思います。

顧問税理士の役割は、個々の顧問契約で決められます。

このため、顧問契約を締結するにあたっては、具体的にどのような役割を果たしてもらえるのかを確認することが重要です。

もっとも、多くの場合は、以下のものが顧問税理士の役割として定められています。

・ 記帳代行

・ 決算、税務申告

・ 経営支援

ここでは、それぞれの役割について、具体的に説明したいと思います。

2 記帳代行

普段の業務での売上、経費については、帳簿形式でまとめるとともに、請求書や領収書を整理して保管しておく必要があります。

日々の業務で使われる請求書や領収書を整理し、帳簿でまとめておくことは、かなりの手間に感じられることがあります。

こうした記帳業務の代行を顧問税理士が行うことがあります。

記帳代行を依頼すると、定期的に請求書や領収書を送付するだけで、あとは税理士の側で帳簿を作成してくれますので、かなりの手間を省くことができます。

3 決算、税務申告

決算期が到来すると、決算書を作成するとともに、申告書を作成、提出する必要があります。

作成済みの帳簿をベースとして、決算書や申告書を作成することも、顧問税理士の役割になります。

顧問税理士が決算書、申告書を作成し、最終的な内容を確認することにより、申告の手続を完了させることができますので、かなりの手間を省くことができます。

また、万一税務調査の対象になった場合には、顧問税理士が窓口となって税務署とのやり取りを行ったり、実地調査に対してどのように対応すべきかの助言を行ったりすることもあります。

4 経営支援

顧問税理士は、継続的に決算、税務申告を行っており、事業や財務の現状や見通しを把握できる立場にあります。

税務の専門家として、今後の事業展開や設備投資、資金調達等についての助言を行うことも、顧問税理士の役割の1つです。